大根が生では危険といわれる理由は酵素や辛味成分が原因なのですが、調理の工夫や適量を守ることにより安全に食べられますよ。
酵素であるジアスターゼと辛味成分であるイソチオシアネートは刺激が強く、腹痛や胃痛などを引き起こしてしまう危険性があるのです。
生の大根で腹痛や胃痛など危険な目にあったら、次に食べるときの不安も大きいですよね。
生で食べるのが不安なら、実は生より栄養豊富な切り干し大根で食べるのがおすすめ。
この記事では大根を食べる際におすすめの部位やレシピも紹介しているので、ぜひ1度今回紹介する方法を試してみてくださいね。
かわさき屋の切り干し大根は農薬不使用のため、安全においしく食べられますよ!
旨味が溶け出した戻し汁まで使って、無農薬のおいしい切り干し大根を召し上がれ♪
大根を生でも危険なく食べるポイントは3つ
大根を生でも危険なく安全に食べるには、下処理の仕方・食べ方・適量を守るという3つのポイントが大切です。
それでも胃痛が起きてしまったり腹痛になったらどうしようと不安な時は、牛乳や豆乳を飲むと良いですよ!
牛乳や豆乳は胃に膜を張ってくれるので、胃痛の痛みを和らげてくれる働きがあるのです。
冷たいものだと胃腸に負担がかかってしまうので、常温か人肌程度に温めたものだと安心ですね。
大根を生で食べる危険を減らしながらもしっかりと栄養を取れるように、ポイントを確認しておきましょう!
おすすめの下処理は塩もみ!危険な成分を排出しよう
ジアスターゼやイソチオシアネートは水に溶けにくい性質があるのですが、塩もみをすることで水分と一緒に外に出ていってくれます。
ジアスターゼとイソチオシアネートは刺激が強く、腹痛や胃痛などを引き起こす危険性が高いといわれています。
塩もみなどの下処理を行うことで排出できると、安心して食べられますね♪
塩もみをしたら水にさらしてしっかりと水気をきることで、腹痛や胃痛などの危険を最小限にして生の大根を食べられますよ。
辛味(イソチオシアネート)だけをどうにかしたいときは、切って15分ほど空気に触れさせるだけでOK!
しかし塩もみをしてしまうと大根がしなっとしてしまうため、シャキシャキのサラダを食べたいときには向いていません。
シャキシャキ感を残したいときは、塩もみの時間を短くしたり塩もみ後の水切りをギュッとしたりしないようにすると良いですね。
体調不良時は生食を避けて空腹では絶対に食べない
そのときの体調によっても違ってくるのですが、体調が悪いときは下処理したものでもやめておいた方が良いでしょう。
生の大根を食べて腹痛や胃痛などを起こすかどうかは、個人差があります。
ですが空腹で生の大根を食べると胃腸に刺激がダイレクトにいってしまうので、何か食べてから生の大根を食べるようにしてください。
調理中の味見でついつい口にしてしまうこともある思うので気を付けましょう!
生の大根を食べるなら適量を守って不調知らず
大根を生で食べるときの適量は約6~8㎝、大根おろしだと小盛程度、グラムでは約300gです。
大根に限らずですが、どんな栄養も取りすぎては毒になってしまう恐れがあるので、適量を目安に健康的な食生活を送りましょう!
生の大根の食べ過ぎで起こりやすい体の不調を3つ紹介しますね。
大根には食物繊維が含まれているので、食べ過ぎてしまうと便通が良くなり過ぎて、軟便や下痢になる可能性があるので注意しましょう。
また大根の95%が水分ということで体が冷えてしまうことも、腹痛や下痢の原因の1つと考えられます。
ジアスターゼには消化を助ける働きがあり、またイソチオシアネートには胃酸の分泌を促す働きがあります。
そのため食べ過ぎると胃酸が出過ぎてしまい、胃痛を起こす原因となってしまうのです。
胃を守るためにも空腹状態で生の大根を食べるのは避けましょう。
食物繊維や酵素がおならが臭くなる原因です。
食べ物を消化する際におならのもとであるガスが発生するのですが、大根はこのガスを発生させやすい性質をもっています。
原因が全て大根というわけではないですが、便秘などほかの原因に心当たりがない場合は食べる量を調整した方が良いかもしれません。
以上の3つが大根を生で食べすぎたときに起こりやすい不調です。
食物繊維や消化酵素など本来は体に良い働きをしてくれますが、取りすぎてしまうと不調の原因となってしまっては問題ですよね。
適量を守り、本来の良い働きの効果を受けられるようにしましょう!
大根を生で食べるなら部位は葉に近いところがおすすめ
大根は部位によって辛味が違い、葉に近い方は水分が多く甘みがあり、細い先の方にいくほど水分が少なく辛味が強くなっています。
サラダなど生で食べるならば葉に近い部位の3分の1ほどを使うのがおすすめですよ。
真ん中のあたりは甘みと辛味のバランスが良く、辛味が好きであれば真ん中の部位を食べても良いですね♪
先ほど紹介したイソチオシアネートを取りたいときには細い先の部位がおすすめですが、くれぐれも食べ方にはご注意を!
ちなみに冬大根は寒さから身を守るために甘みがましており、辛味が抑えられているので生で食べるのに向いています。
反対に夏大根は暑さから身を守るために辛味が強くなっているので、夏大根を生で食べる場合は注意しましょう。
大根の葉は食べられる!加熱調理をするのがおすすめ
葉付きの大根はあまりお店で見かけませんが、大根の葉も立派な食材なのです!
道の駅などでは、葉付きの大根が置いてあることが多いですよね。
どう使えば良いの?と疑問に思うかもしれませんが、ねぎの代わりにお味噌汁や卵焼きに入れるなど、意外と使いやすいんです!
大根の葉は生で食べられなくもないですが、そのままでは苦みを感じる可能性が高く、あまり生で食べるのには向いていないと思われます。
大根の白い部分や葉をおいしく食べるレシピを3つ紹介
千切りのサラダやサラダスティックなどいろいろレシピはあって迷ってしまいますが、今回2つの簡単レシピを紹介します。
腹痛や胃痛が起こりにくいように塩もみをする工程のレシピを選びましたので、良かったら作ってみてくださいね♪
また大根の葉のレシピも紹介しますので、手に入ったらぜひこちらも作ってみてください!
大根のゆかり和え
- 手順1大根を切って塩もみをする
大根を150g、千切りやいちょう切りなど好きな形に切りましょう。
切った大根を塩もみし、5分ほどおいておきます。
- 手順2大根の水気を切り、調味料と混ぜ合わせる
大根を水でサッと洗い流したあと、手で水気を絞ります。
ボールなどの器に入れ、お酢大さじ2,砂糖大さじ2、ゆかり小さじ1を加えて混ぜたらできあがり♪
ゆかりの赤が鮮やかで、お弁当の色どりなど食卓も華やかになる一品です!
和えて半日~1日ほど冷蔵庫に置いておくと大根がピンクになりかわいく、味も染みますよ♪
いろいろ混ぜるのが面倒なときは、お酢や砂糖は入れずにゆかりのみ和えるだけでもおいしく食べられます。
大根とツナのマヨサラダ
- 手順1大根を千切りにし、塩もみをする
大根を200g千切りにして塩もみをし、10分ほどおいておきます。
- 手順2大根の水気を切り、調味料と混ぜ合わせる
あとでベチャッとならないように、大根の水気はしっかりと切りましょう。
ツナ缶1缶の油を切ったものにマヨネーズ大さじ2を入れ、水切りをした大根と混ぜ合わせたら出来上がり♪
マヨネーズと和えるので子供にも食べやすく、コーンや人参を足すなどアレンジもしやすいレシピです。
ブラックペッパーを最後に振りかけると、大人向けにもなりますよ♪
大根の葉のふりかけ
- 手順1大根の葉をみじん切りにし、フライパンで炒める
大根の葉1本分をみじん切りにする。
フライパンにごま油を熱し、みじん切りにした大根の葉を炒める。
- 手順2味付けをし、水分が飛ぶまで炒める
醤油大さじ2,みりん大さじ2、かつお節2袋を入れ水分が飛ぶまで炒める。
最後に白ごまをお好みで入れて、粗熱が取れたら出来上がり♪
ちりめんじゃこや桜エビを入れてもおいしいですよ。
かつお節を入れているため水分でべちゃっとなる心配も少なく、お弁当に入れても大丈夫♪
カットやおろした大根と葉は冷蔵と冷凍保存ができる
サラダなどでカットした大根や大根おろしと大根の葉は、冷蔵と冷凍で保存すると日持ちしますよ。
保存の仕方を知っていれば少し多めに作っても安心ですし、作り置きもできて便利ですね!
大根は空気に触れると変色し切り口から水分が蒸発しパサパサしてしまうので、早めに冷蔵か冷凍すると無駄にならずに済みます。
カットした大根の保存方法
サラダなどの千切りをした大根がいつまで食べても大丈夫かの保存目安は冷蔵で約1~2日、冷凍で約1ヶ月です。
冷蔵 | 水にさらす | 水を切って食べる |
冷凍 | 水気をしっかりと取り、保存袋に入れ空気を抜く | 冷蔵庫で自然解凍 |
冷蔵で保存するのは水にさらすだけなので手軽にできますね!
冷凍の場合約1ヶ月ほど保存は可能ですが、冷凍庫の開け閉めの頻度によっては日数が短くなる可能性があります。
冷凍しても早く食べきるようにすると、おいしく食べられそうですね。
大根おろしの保存方法
大根おろしはその日に食べきるのが1番良いのですが、もしも作りすぎたり食べきれなかったら冷蔵か冷凍で保存しましょう。
冷蔵 | お皿の中の大根おろしにラップを密着させ、とにかく空気に触れないようにする | そのまま |
冷凍 | 水分は残したままラップで包んで保存袋に入れるか、製氷皿を使用 | 冷蔵庫で自然解凍 |
大根おろしは冷凍すると大根特有の辛味は抜けるため、辛味強すぎた大根おろしは1度冷凍するとおいしく食べられるかもしれません。
カットした大根も大根おろしも、解凍方法は冷蔵庫で自然解凍するとみずみずしく食感に変化もないので、作り置きにも良いですね!
大根の葉の保存方法
大根の葉の保存目安は冷蔵で約3~4日、冷凍で約1ヶ月です。
冷蔵 | 良く洗い水気を取り、好みの大きさに切り保存袋に入れ空気を抜く | そのまま料理に使う |
冷凍 | かために茹で水気をしっかりと取り、保存袋に入れ空気を抜く | 加熱し使うときはそのまま、お浸しなどのときは冷蔵庫で自然解凍 |
大根の葉をあまり使ったことがなくて使いきれるか不安でも、保存方法がわかると買ってみようかなという気持ちになりますよね。
冷蔵や冷凍した場合には保存した日にちをメモしておくと、食べ忘れの防止にもなりますよ♪
大根を生で食べるほか栄養は葉と切り干し大根が優秀!
大根は約95%が水分という野菜なので栄養があまりなさそうなイメージですが、さまざまな栄養が含まれているんですよ!
大根を生で食べるのに皮ありorなしではほとんど変わりませんが、驚くべきは大根の葉と干して切り干し大根にしたときの栄養です!
日本食品標準成分表を参考に、皮なしの大根・皮ありの大根・大根の葉・切り干し大根の栄養を比べてみました。
大根 生 | 大根 皮あり | 大根 葉 | 切り干し大根 | |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 15kcal | 15kcal | 25kcal | 280kcal |
食物繊維 | 1.3g | 1.4g | 4g | 21.3g |
ナトリウム | 17mg | 19mg | 48mg | 210mg |
カリウム | 230mg | 230mg | 400mg | 3500mg |
カルシウム | 23mg | 24mg | 260mg | 500mg |
鉄 | 0.2mg | 0.2mg | 3.1mg | 3.1mg |
カロテン | 0μg | 0μg | 3900μg | 2μg |
葉酸 | 33μg | 34μg | 140μg | 210μg |
ビタミンC | 11mg | 12mg | 53mg | 28mg |
皮自体の栄養はほとんど変わらないが皮周辺が栄養豊富
大根を生で食べるにあたって皮ありorなしでは栄養はほぼ変わりはないですが、皮の周辺にはビタミンCや食物繊維が多く含まれています。
栄養を無駄にせずに取りたいときは皮付きのまま大根おろしにするのがおすすめですよ!
大根の皮を生で食べるのには抵抗があるかと思いますが、大根おろしにすると皮のかたい感じがなくなり食べやすくなります。
また、すりおろせば栄養を無駄にすることがなく消化吸収も良くなるのです。
食物繊維は腸内環境を整えてくれ、ビタミンCは美肌作りには欠かせないので無駄なく食べたいですね♪
皮だけを食べるのに抵抗がないのであれば、きんぴらや炒め物など普通に大根と同じように調理するのも良いですよ。
大根の葉には白い根の部位よりも栄養がたくさん
大根の葉は普段食べている白い部分よりも栄養がとても豊富なんです!
カロテンやビタミンCに関しては、大根や切り干し大根よりも多く含まれています。
しかし大根の葉にはたくさんという訳ではないですが、シュウ酸というアクの成分も含まれており、苦みを感じる原因に。
シュウ酸を取りすぎると尿管結石になるリスクもあるため、苦みをなくして食べやすくする意味でもアク抜きをおすすめします。
手に入りにくい大根の葉ですが、冷蔵や冷凍での保存もできるので見付けたら思い切って買ってみるのも良いですね。
切り干し大根は栄養がとても豊富!戻し汁も有効活用
切り干し大根は乾燥させて水分をなくすことにより、うま味と栄養がギュッと凝縮され大根や大根の葉よりも栄養が豊富なんですよ!
大根に比べてカリウムは約15倍・カルシウムは約20倍・葉酸は約6倍も含まれており、その凄さは一目瞭然。
カリウムはむくみや高血圧の予防が期待できるのですが、食品の中ではトップクラスなのです!
妊娠を考えているときや妊婦さんにはぜひ取ってほしい葉酸も多く配合されており、女性にとってもうれしいですね。
また水で戻した際に水に溶けだしてしまう栄養もあるので、戻し汁も料理に使うと効果的に栄養を取れます。
切り干し大根の適量は10~15gで少なく感じるかもしれませんが、水で戻すと約4倍に増えるので、戻し過ぎには注意ですよ。
カリウムや鉄など水で戻すと減ってしまう栄養もあるので、日々の食事に取り入れることが大切です。
切り干し大根は保存食としても優秀ですので、大根が手に入らないときでも食べられるよう買い置きしておくのも良いですね!
保存食用の切り干し大根として、かわさき屋の切り干し大根はいかかですか?
うま味がぎゅっと凝縮されており、農薬不使用で戻し汁まで安心して食べられますよ。
あと1品欲しいときにもサッと調理でき、栄養も豊富な切り干し大根はあって助かること間違いなしです。
まとめ
- 大根が生で危険といわれる理由は酵素と辛味成分が原因だが、調理の工夫や食べる量を守ることなどで安全に食べられる
- 酵素のジアスターゼと辛味成分のイソチオシアネートは刺激が強く、腹痛や胃痛などを引き起こす危険性がある
- 大根を生でも危険なく安全に食べるには塩もみをする、体調不良時や空腹時は食べない、適量を守るの3つ
- 大根は葉の近くが水分が多く甘みがあるため、生で食べるなら葉に近い3分の1ほどがおすすめ
- 腹痛や胃痛が起こりにくいように塩もみをする工程のレシピ2つを紹介
- カットした大根や大根おろし、葉は冷蔵でも冷凍でも保存可能
- 大根の皮の周辺に多く含まれている栄養があるので、無駄にしないためにも皮付きのまま調理するのがおすすめ
- 大根の葉はカロテンやビタミンCが豊富だが、シュウ酸も含まれているためアク抜きをすると安心
- 切り干し大根はカリウム・カルシウム・葉酸が特に多く、水に溶け出す栄養もあるため戻し汁も料理に使うと効果的
1年中手に入りやすい大根に、生でもこんなにたくさんの栄養があるなんてうれしいですね。
生の大根が体に合わないときがあるかもしれませんが、危険なく食べるポイントを押さえて適量を守れば不調は減らせるはずです。
冷蔵と冷凍での保存も活用しつつ、おいしい大根サラダや大根おろしを食べてくださいね♪
ちょっと調子が悪くて生の大根を食べることに抵抗があっても、切り干し大根なら安心して食べられますよ。
クックパッドではかわさきや公式から紹介のレシピが100以上!!その日の体調に合わせたメニューを作ってみてくださいね。
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